バイク事故の損害賠償|過失割合と注意点

バイク運転中に交通事故に遭うと、四輪車のケース以上に重傷を負いやすく後遺症が残る可能性も高いので注意が必要です。

バイク事故では四輪車同士の事故と「過失割合」が異なり、バイク側の過失割合が小さく修正されます。事故に遭ったときに損をせずきちんと権利を実現するため、バイク事故の過失割合や後遺障害、損害賠償の方法について正しい知識を持っておきましょう。

 

今回はバイク事故の損害賠償請求における注意点を千葉県の弁護士が解説します。

 

1.バイクは任意保険の加入率が低い

交通事故に備えるには任意保険へ加入しておくべきです。任意保険に加入していれば、相手に与えた損害については保険会社から賠償金を払ってもらえますし、自分が被った損害についても補償を受けられます。

また対人賠償責任保険や対物賠償責任保険には「示談代行サービス」がついているので、保険会社の担当者へ相手との示談交渉を任せられるメリットもあります。

 

ところがバイクは任意保険への加入率が非常に低くなっています。2017年に損害保険料率算出機構が発表した統計データによると、バイクの任意保険(対人対物賠償責任保険)への加入率は40%程度、搭乗者傷害保険への加入率は約27%にとどまります。

 

四輪車の場合には対人対物賠償保険への加入率が80%を超えているので、バイクの場合にはその半数程度しかありません。

 

バイクの場合は四輪車と違い、ライダーの交通事故リスクへの意識が低めになっています。

しかしバイクで事故に遭うと四輪車以上に大けがをする可能性が高く後遺障害が残ったり死亡したりする事案も多々あります。相手に対する損害賠償が必要な場合も少なくないので、軽く考えてはなりません。

バイクに乗るなら、たとえ原付であっても必ず任意保険に加入しましょう。

 

 

2.バイク事故の過失割合

バイク事故では、相手との間で「過失割合」について争いが発生する可能性があります。

バイクと四輪車の事故の場合、一般の四輪車同士の事故と比べてバイクの過失割合が小さく修正されます。バイクは四輪車と比べて車体が小さく速度も遅いので事故を避けにくく、ライダーの身体がむき出しになっているのでダメージが大きくなります。このようにバイクは四輪車よりも弱い立場なので、保護が強くなって過失割合を小さくされるのです。

 

たとえば信号機のある交差点で直進車同士が衝突した場合、バイク側の信号機が黄色、四輪車が赤色ならバイクの過失割合が10%、四輪車の過失割合が90%です。

反対にバイクが赤色、四輪車が黄色ならバイクの過失割合が70%、四輪車の過失割合が30%となります。

双方とも赤信号の場合、バイクが40%、四輪車が60%です。

 

多くのケースにおいてバイクの過失割合は四輪車より有利に修正されます。バイク事故に遭ったときに過失割合が高すぎるのではないか?と感じたら弁護士が適切な割合を算定いたしますので、お気軽にご相談下さい。

 

3.バイク事故と後遺障害認定

バイクは鉄の壁によって守られている四輪車とは異なり、事故の衝撃がダイレクトにライダーへ伝わります。転倒すると大けがをして、後遺障害が残るケースも多数あります。

よくあるのは以下のような後遺障害です。

  • 脳障害

高次脳機能障害、てんかんなどの後遺障害です。

  • 脊髄損傷

脊髄が損傷し、麻痺などの後遺障害が残ります。

  • 腕や脚の後遺障害

骨折して腕や脚を欠損したり関節が動きにくくなったり脚が短縮してしまったりします。

  • 腹部、内臓機能の後遺障害

肺や心臓、消化器系などの内臓機能が失われて不便な生活となる後遺障害です。

 

後遺障害が残ったら、自賠責で後遺障害認定を受けて適切な賠償金を受け取れるように示談交渉を進めなければなりません。

より確実に高い等級の後遺障害認定を受け、法的な基準を適用して高額な慰謝料や賠償金を獲得するには、弁護士によるサポートが必要です。

 

当事務所では交通事故被害者へのサポートに積極的に取り組んでおり、バイク事故の解決実績や後遺障害認定を得た実績も高くなっています。親身になってお話をお伺いしますので、千葉県周辺で交通事故に遭われた方は是非とも一度、ご相談下さい。

 

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